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アクション小説に必須! 戦闘描写の書き方(その2)

高美濃オリジナル作法(さっぽう)

みなさま、昨日ぶりです。

高美濃四間です!

それでは今回も、戦闘シーンの話を続けていきますよ~

<よければ、↓の曲を聞きながらでも👍>

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アクション小説に必須! 戦闘シーンの書き方(その2)

戦闘シーンの書き方を↓の記事でまとめていますので、まずはこちらからどうぞ。

戦闘シーンの書き方まとめ|小説で最高のアクションシーンを描く!
小説で最高のスピード感を出すには必要な要素の組み合わせがある。 1、感情移入できるキャラが戦う 2、極力短い文章でかつ、分かりやすい地の文で展開 3、キャラクターがスピーディに大きく動く 4、高い熱量を纏ったセリフ

 

「戦い」を魅せるための要素

僕がよく戦闘シーンを書いていて、重要だと思う要素は……

 

感情移入できるキャラが戦う

・極力短い文章でかつ、分かりやすい地の文で展開

・キャラクターがスピーディ大きく動く

・高い熱量

 

とりあえず、これが戦闘描写に必要かなと思っています。

これだけだと、ピントと来ないと思うので、次に例を載せますね。

 

クライマックスシーンを例に

今回は、僕がだいぶ昔に書いた小説のラストバトルを載せます。

メンタル弱いので、批判はなしでお願いしますね(汗

あと、このシーンは飛ばしてもらって、解説から読んで頂いても大丈夫です!

 

――――――――――

 

『マーセナリーヒーローズ -殺意を具現化する者たち-』

前置きとして、二人の少年が異能力を用いて、それぞれの信念のままにぶつかり合うという王道バトルです。

設定:

主人公『風刃』:ダークヒーロー気質で、性格はクール。殺気を力に変える異能力を持つ。技は、防御強化の『纏創牙《てんそうが》』と攻撃強化の『纏砕牙《てんさいが》』。武器は、漆黒の小太刀と深紅のナイフ。

ラスボス『ノア』:英雄を目指していたヒーロー気質で、性格は穏やか。雷を操る。武器は、サーベル二刀流。

性格が正反対の二人がぶつかり合うクライマックスバトルです。

 

↓では、本編へどうぞ。

 

――――――――――

 

――宮殿の最奥で今、終滅の光が交差する。

ノアは一瞬身を屈めると、黄金に輝く雷を纏《まと》い宙へ跳び上がった。

「風刃! 君が英雄だと言うのなら、僕を正してくれ! 僕には今までの選択が、仲間への想いが、僕の正義が間違っていたなんて認めることはできない!」

滞空したノアは、光速で縦横無尽に駆け回り、稲妻を纏った残像を次々と作り出す。残像は消えることなく留まり、一斉に風刃へ向いた。

風刃は全身に『纏創牙』を、両の刃に『纏砕牙』を纏う。

「復讐のための手段があったところで、英雄になれるわけじゃない。あんたはどこまでいっても人なんだ!」

風刃はナイフと小太刀によって、帯電した残像を裁断する。飛来するそれは、目で追うと百をも超える数だが冷静に対処していく。

「なぜだっ!? 英雄を目指してなにが悪い! 愛する人たちを助けるために、力を欲することのなにが悪いと言うんだぁぁぁ!」

疾風迅雷。

ノアは自身が雷光となり風刃へ肉薄した。二人は両の刃を激しくぶつけ合う。漆黒と深紅、黄金の刃が鮮やかに輝き、猛《たけ》き信念を雄弁に語る。

「あんたは共感能力が高すぎた。そして優しすぎた。温かいだけでは守れない!」

ノアは電撃を纏った蹴りを繰り出し、風刃が纏創牙を纏った蹴りで相殺する。

風刃がノアの掌底を片腕で受け止めるが、すぐ間違いに気づく。次の瞬間、ノアの掌から『天豪雷』が放たれ、風刃は勢いよく壁へ叩きつけられた。そしてノアは、一瞬の隙も与えず、まっすぐに風刃へ迫る。

「情に共感することが悪だと言うのかっ!?」

ノアは収束した雷刃を叩きつけるが、風刃は体を逸らし紙一重で回避した。

「共感した感情が善だとは限らない!」

風刃はその一瞬を見逃さない。隙のできたノアの脇へナイフを突き立てる。

「……分からないさ……世の中やってみなければ、なにが正しいのかなんて分からない。だから、僕は止まれないんだぁぁぁ!」

風刃の刃はノアの脇腹へ食い込んでいたが、すぐにその手が痺れる。捨て身のカウンターだと気付いたときには、風刃の視界を烈光が覆っていた。

――ドガアァァァァァンッ!

雷霆《らいてい》の爆発と共に風刃は吹き飛ばされ、地面へ全身を打ち付ける。

「……あんたの過ちは……仲間が死んだ責任全てを、敵に押し付けたことだっ!」

風刃は、全身黒焦げになりながらも立ち上がる。纏創牙を纏っていなければ死んでいた。

「分かってて認められないと言っている。だから、君を倒して僕の正義を証明するっ!」

ノアも力を使いすぎたのか、よろけながら駆け出す。そして、左のサーベルを捨て右の刃に全ての光を収束させた。

風刃も左のナイフを捨て、右の小太刀に最大の殺気を込める。

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」」

 

――――――――――

 

解説

まあ、だいぶ昔に書いたものなので、未熟な部分もあって恥ずかしいですね。

それでも参考になる部分はあります。

 

・まずは感情移入。

これを始めて読む方が感情移入するのは厳しいでしょうが、なんとなく彼らの人柄は分かりますかね?

引き込まれる戦闘シーンの前提として、戦うキャラのうち最低でも一人は応援したいと思えるキャラであることです。そのキャラが戦闘によって、どうなるのか気になるか。

逆を言えば、どこぞの誰とも知らない、又は魅力を感じない二人が戦ったところで興奮もしませんし、戦いの結末を知りたいと思いませんよね。

つまり、戦闘シーンに読者を引き込むには、その戦いの結末に興味を持たれなければならないということです。

↓キャラ作りの参考にどうぞ

見た目は魔王/中身は純情少年? 感情移入できるキャラの作り方
たとえ最強の魔王であっても、悩みはありきたりなもの。 それこそ、チート主人公を魅力的にする鍵。

 

・次に文章(説明文や描写等による地の文)
さっきの戦闘シーンはどうだったでしょうか?

ちょくちょく地の文が入っていますが、スピード感を損なっていたでしょうか?

ここで意識すべきことは、キャラクターの動きを分かりやすく説明しつつ、極力短い文章で戦いを進めるということです。

 

・展開
迫力とスピード感を出すコツとしては、広い戦場を縦横無尽に駆け巡ることが大事です。

それを短い文章で表現できれば、読者の頭の中で流れるように戦闘シーンが進んでいき、自然とのめり込めるようになるのです。

それもまた、読者の頭の中でしっかりイメージできる、分かりやすい文章でなければいけません。

ここで前回の記事で学んだ『MAD』が役に立つのです。

 

・高い熱量

とにかく、これが大事です。

今回は、クライマックスのシーンなので、やりすぎというぐらいキャラクターが叫んでますよね。

彼らの信念が、熱量が伝わってくるはずです。

とにかくこれがあることで、戦闘シーンに熱を注ぎこんでいます。ただ、感情移入できるキャラでないと、読者は痛いセリフを読まされて冷めることになるので、ご注意ください。

たとえ、クライマックスシーンでなかったとしても頻繁に短いセリフを入れておくと、スピード感が出て良いかなと思います。

ちなみに、『感動するセリフ』についても解説していますので、ご参考までにどうぞ。

8割ユーチューブ!? 感動する言葉・セリフの作り方
心に刺さったセリフは、自分の中に蓄積される。 それがやがて、自分のキャラクターの口から、そのキャラクターの言葉で勝手に出てくるのだ。 それが楽しい。

 

まとめ

とりあえず、戦闘描写に関する記事はこんなところです。

感情移入できるキャラが戦う

・極力短い文章でかつ、分かりやすい地の文で展開

・キャラクターがスピーディ大きく動く

・高い熱量

 

参考になれば幸いです。

もし自分の戦闘描写に不安があるのでしたら、今回挙げた項目について見直してみてはいかがでしょうか?

 

あわせて、↓で戦闘シーンの設定についても参考にしてみてください。

小説の戦闘描写の書き方|戦闘シーンの設定に役立つ参考書籍5選
戦闘シーンを構成する各要素の基礎的な知識が不足していると、しっかりとした設定が作れず、戦闘描写も上手くできない 物語の進行上必要な知識だけを厳選して取り入るべき

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