みなさま、いつもありがとうございます。
高美濃四間です!
今回、三連休キャンペーンということで、人気漫画を全巻100円で読み、存分に楽しんでます(笑
それで、『極主夫道』という漫画が最高に面白く、また作家としても非常に参考になったため、この作品がなぜ100万部を遥かに超える大ヒット作となったのか、考察したいと思います(ネタバレはなしで)。
極主夫道から学ぶ! 面白いギャップの作り方
「極主夫道ってなに?」と疑問に思った方もいらっしゃると思うので、手短にご説明します。
これです↓
以上!
……すみません、短すぎました(汗
この作品の主人公も「主夫なめとんちゃうぞ!!」と憤っていることでしょう……
本作品を一言でいうと、最強の元極道が専業主夫として奮闘する、任侠コメディです!
一言なのに、凄い面白そう(笑
主人公の元ヤクザ『龍(たつ)』が、キャリアウーマンの奥さんにクマさん弁当を作ったり、バーゲンセールに挑んだり、町内会で友好的な関係を築いたりと、主夫業をこなしていくのです。
たまに、ヤクザの知り合いに絡まれることもありますが、主夫らしいユニークな発想(?)でのらりくらりとかわしていきます。
いやもうね、設定の時点で必勝パターンを掴んでると思いましたよ。
ちなみにPVもあります。
極主夫道から学ぶ言語学
まず、言葉によって生まれる笑いを支配していますね。
龍は、ヤクザであったがゆえに、その言葉使いは変えられない。
そして、一般人の日常会話にヤクザの荒々しいセリフがぶつかることで、その不自然さから笑いが生まれています。
さらに、セリフの切れ味が凄い!
たとえば……
・部屋の隅まで対応できないロボット掃除機へ
「もっと角ん所カチコまんかい!! イモひいてんちゃうぞ!!」
・バーゲンセールで成果を上げられなかったヤクザたちへ
「大の大人が雁首そろえて……狙ってた商品も買えとらん……子供のお使いやないんやぞぉ!!!」
・バレーボールで相手へ
「……ここや、ここにタマ撃ち込まんかい!!」
とまあ、セリフの一つ一つが凄まじい切れ味なんです。
結局は主婦たちの日常にヤクザが混じり、喋るだけという決まったパターンなんですけど、笑いの再現性が高すぎるんですね。
僕が昔読んだ『お笑い芸人の言語学』でも、尖った言葉の重要性について語られていました。
他にない特徴的な言葉使いというものが、そのキャラクターに熱い魂を吹き込むのです。
散りばめられたギャップ
やはり、ギャップというのは王道ですね。
この作品でも数々のギャップが散りばめられています。
・元ヤクザが真剣に家事をする。
・最強の元ヤクザでも、奥さんには頭が上がらない。
・極道の流儀を主婦たちへ通そうとするため、かなりオーバーな言動。
・龍の笑顔が他人から見ると怖い。
・ヤクザがスイーツ作り対決、インスタにアップ。
定番なものも多いですが、それでも広く通じる技術であるため、他作品で使われているギャップというのは、しっかり認識しておくべきだと改めて感じました。
勉強になり過ぎる
一つ言わせてください。
勉強になり過ぎて、全ては書き切れません笑。
本作品は、設定の時点で既に大ヒットは約束されていたとさえ思います。
元極道が、主婦の世界に足を踏み入れてもギャップが生まれますし、専業主夫がヤクザに絡まれてもギャップが生まれるのです。
結局のところ、言葉の切れ味とギャップの生み方、
この二点が大ヒットの裏側に隠された技術だと僕は考えます。
↓みなさんも、極主夫道を読んでみてはいかがでしょう?
感情移入できるキャラクターの作り方は、↓の記事で解説しています。
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