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マンガ「空飛ぶタイヤ」感想|感動を生む,面白い物語の作り方

漫画を教養へ

みなさまご機嫌よう!

高美濃四間です!

 

今回は、僕の好きな作品「空飛ぶタイヤ」のマンガ版を最近読んだので、その感想とこの作品がなぜ面白いのかについて、語っていきますよ。

半沢直樹」でおなじみ池井戸潤先生の作品で、大企業と中小企業の戦いや、大企業内での現場側とエリート層との軋轢、隠蔽体質と政治的判断など、非常に濃い作品になっています。

 

私は以前、原作小説を読んでハマったのですが、マンガ版が思った以上に気軽に楽しめたので、今回ご紹介することにしました。

 

ちなみに映画化もしており、PVはこちら↓

映画『空飛ぶタイヤ』予告編②(主題歌入り)

 

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マンガ「空飛ぶタイヤ」感想|感動を生む,面白い物語の作り方

本作は、赤松運送という小さな運送会社が大型トレーラーの脱輪事故により、若い女性の命を奪ってしまうという事故から始まります。

主人公は、赤松運送の社長『赤松徳郎』。

彼は社員が真面目にトレーラーを整備し、自社には何の落ち度もないと知ると、事故の真相究明のため、トレーラーの販売会社である大企業『ホープ自動車』に真っ向から立ち向かうことを決意します。

社員とその家族のため、遺族のため、そして自分の家族のためにも。

しかし、ホープ自動車の背後に隠されていたのは、とんでもない真実で――

 

といった内容です。

まず本作は、最初からめちゃくちゃ引き込まれます!

それだけでも、小説家志望の方は読んでみる価値があると思いますが、本作全体での魅力を挙げていくと↓のような要素が挙げられます。

 

・主人公は、愚直な熱血漢で感情移入しやすい

・主人公たち赤松運送は、常に倒産寸前のギリギリの状況で必死に戦い続ける

・「赤松運送VSホープ自動車」だけではない、様々な対立が描かれている

 

それでは、一つずつ語って行きますね!

 

主人公に感情移入しやすい

これはみなさんご存知でしょうが、非常に重要な要素ですね。

主人公は社長という肩書でありながら、愚直で熱くなりやすい男なので、非常に感情移入しやすいのです。

ここが半沢直樹とは異なる点ですね。

 

そして、どんなに逆境でも最後まで決して折れないというところが最大の魅力でしょう。

その魅力を増幅するかのように、彼の熱意に負けて少しずつ仲間が増えていきます。

 

ちなみに、赤松を信じている社員が、会社を見捨てて去って行く管理職へ言い放った言葉がカッコ良すぎるので、紹介しておきます(笑

 

オレは社長についていくって決めてんだ。恩人を裏切るなんて考えはこれっぽちもねぇんだよ。おまえらと違ってな

 

こういうシーンは、王道ながら胸が熱くなりますよね!

ぜひとも自作小説の参考にしてみてください。

 

常にギリギリの状況

僕は原作小説を最初に読んだのですが、あちらはかなりの文章量があり、最初は中々手が出せませんでした。

しかし読み始めると、熱中していつの間にか読み終わっていました。

それほどまで本作には、読者を熱中させる力が宿っているのです。

 

その正体は、赤松たちが常にギリギリの状況で必死に足掻き続けるというハラハラドキドキ感にあるのかなと感じました。

たとえば……

 

・大口の取引先からの仕事が受けられなくなり、資金繰りが悪化して倒産寸前に

・整備不良の疑いで家宅捜査が入る

・誠意を込めて謝り続けるも、遺族に憎悪を向けられ、慰謝料請求を突き付けられる

・銀行から融資の全額返済を迫られる

・ホープ自動車の隠蔽を暴く寸前までいくが、政治的圧力によって潰される

 

こんな絶体絶命の状況がずっと続いていくのです。

僕だったらストレスでどうにかなっていますよ(笑

 

しかしこのハラハラドキドキ感が、飽きを感じさせず最後まで一気に読み切る原動力になったのだと感じます。

もし、空飛ぶタイヤを隅々まで存分に楽しみたいという方は、小説版のほうを強くオススメしますよ!

 

様々な対立構造

本作が世界観の深みを生んでいるのは、「赤松運送VSホープ自動車」だけじゃない、様々な対立構造を緻密に描いているからです。

大企業内の現場側とエリート層の戦い、大企業にはびこる隠蔽体質や内部告発など、高度で様々な駆け引きが展開され、非常に読みごたえがあります。

これのおかげで、赤松の知らないところで現状がコロコロ変わり振り回されることも少なくありません。

 

このように複数の対立構造は、上手く絡めることができれば、物語の多様性と魅力を増幅させることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

まとめ

今回は、空飛ぶタイヤについて語りました。

感想というよりは、解説のようになってしまいましたね(笑

 

・主人公は、どんなに逆境でも最後まで決して折れない

・常にハラハラドキドキ感があることで、飽きを感じさせず最後まで読み切る原動力になる

・様々な対立構造が世界観に深みを出している

 

とにかく、赤松運送のピンチと逆転の繰り返しが、とんでもない熱量を生んでいる作品です。

小説でも、漫画でも、ぜひ創作活動の参考に読んでみてくださいね。

空飛ぶタイヤ 上

空飛ぶタイヤ 上

空飛ぶタイヤ 上

 

他に、「破天荒フェニックス」という作品もおススメですので、↓の記事を続けてどうぞ。

マンガ「破天荒フェニックス」感想/現代の小説家が学ぶべき書き方
ギリギリの状況で物語が展開してこそ、主人公に感情移入できる そして、この絶望の日々があるからこそ、終盤でカタルシスが生まれる

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