みなさまご機嫌よう。
高美濃四間です!
最近、各記事にフリーBGM動画を埋め込みましたので、このサイトでの学びがより楽しくなりました!
ぜひとも、テンション上げながら読み進めて欲しいです。
見た目は魔王/中身は純情少年? 感情移入できるキャラの作り方
今回は読んだ漫画で学んだ技術をまとめようと思います。
その作品とは「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」です!
これはですね、僕が異世界ファンタジーを書いていることもあり、他作品を参考にしようと思って読んだんです。本当です。
そしたらそれが大当たりだったもので、一気に読み切ってしまいましたよ。
内容としては、チート主人公が奴隷のエルフに一目惚れし、大金をはたいて買い取ったものの、上手く好意を伝えられず空回りするラブコメです。
↓CMはこちら。
とりあえず、最強主人公を描くなら一度は読むべき
あらすじとタイトルで僕の人格が疑われているかもしれませんが、騙されたと思って一度読んでみてください!
ちまたに溢れる、なろう系俺TUEEEチート主人公とは一線を画してますから。
普通、なろう系のチート主人公は、とにかく最強で傲慢で、ヒロインたちはたいした理由もなく惚れる。そして唐変朴な完璧超人なため、感情移入できないことが多いです(←自分へのブーメラン笑)。
しかし本作の主人公は、自然と感情移入できるのです。
そしてチート主人公でもあるため、爽快感もあります。
その理由について解説していきますね。
見た目は極悪非道の魔王だが、中身は純情少年そのもの
いやもうね、外面と内面のギャップが凄いんですよ。
誰からも恐れられ、圧倒的な力で敵を蹂躙する男が、惚れたエルフの前では思春期の純情少年に早変わり。
だから親近感が沸き、読んでいて楽しいのです。
たとえば……
・奴隷商人からエルフを買ったとき、感情はちゃんとあると聞き
「こいつにはせいぜい囀'(さえ)ずってもらわねば困るからな」
(※ まずはきちんと話してみたい)
・「奴隷の首輪を外せば、私は逃げるかもしれませんよ」とエルフに言われると
「どうせすぐには外れないんだ。無駄な期待はするな」
(※ それでも首輪くらい外してやりたいんだ)
・「だーれだ」を主人公にしようとして手が届かずしょんぼりするエルフへ
「……うむ。それで何か用か」
(※ 抱きしめたい!)
という風に、全然思ってることを言えないんです(笑
愛着湧きません?
たとえ最強の魔王であっても、悩みはありきたりなもの。
それこそ、チート主人公を魅力的にする鍵なのではないでしょうか。
主人公を引き立てるヒロインもまた良き
ヒロインも、最初は感情の希薄な不幸少女ですが、不器用ながらも優しく接してくれる主人公に、心動かされ惹かれていきます。
ここも、ありふれたなろう作品とは違うところですね。
「神は細部に宿る」と言うように、そういった丁寧な描写こそ抜けがちで差がつく部分。
ちなみに、喜ぶとき長い耳がピクピクと動きますが、無表情とのギャップがほどよく、さすがはプロの技術だと思いましたね。
まとめ
今回は、チート主人公を魅力的にする技術について語りました。
・最強とのギャップを作ること
・ありふれた悩みを抱え、読者が共感できること
・周囲のキャラのチート主人公に対する想いを丁寧に描くこと
本作のおもしろさは戦闘時でもブレません。
もちろん主人公はチートな力を発揮するのですが、主人公とヒロインの想いを丁寧に描写していくため、臨場感溢れるものとなっています。
↓ある意味タイトル詐欺な本作、ぜひ読んでみてくださいね。
感情移入できるキャラクターの作り方は、↓の記事で解説しています。
みなさまご機嫌よう。 高美濃四間です! ・キャラクターのイメージが湧かない…… ・魅力的なキャラが書けない…… ・読者の感情移入できる小説を書きたい…… みなさんは、そん[…]