みなさまご機嫌よう。
高美濃四間です!
今回は、ファンタジー世界で扱う『お金』について、解説していきますよ!
と言っても、現実世界のお金と同じ考え方ですので、経済に詳しくないと言う方はぜひ参考にしてみてくださいね!
↓こんな方におすすめ
・物語を書いていて、お金の概念が上手く説明できず悩んでいる
・ドラマチックな展開を考えたいけど、いつも戦闘シーンばかりで一辺倒になってしまう
・お金のシステムについて、よく知りたい
参考文献は↓
<↓BGM>
ファンタジー経済の作り方|物語の世界観設定に使える「お金」の知識
現実世界に限らず、ファンタジーの世界においても、経済というものがあり、お金という概念がありますよね?
しかし、この経済やお金については、難しいため多くの人がよく知らないまま世界観を作りがちです。
もちろん、それでも面白い物語は書けるのですが、折角ですから経済活動によって生まれるドラマまで書けるようになると、創作の幅が大きく広がります。
もし、上手く物語に落とし込めずに悩んでいると言う方がいらっしゃれば、ぜひとも参考にしてみてください。
それではまずお金について、説明していきますね。
その前に、本記事では通貨と金、銀を分けるために、「お金→通貨」とします。
通貨とは
通貨とは、物と物とを交換するための中心となるものです。
具体的には、たとえばあなたがポーションを店で欲しいと言います。
しかし相手もタダではあげられないので、なにか同等の価値のあるものを対価として求めます。
もしここで、あなたが対価としてエーテルを差し出した場合、交換が成立するかは分かりませんよね?
なぜなら、もし相手がエーテルをたくさん保有している場合、ポーションとの交換は釣り合わないと考えるかもしれないからです。
そこで登場するのが通貨。
それならば「ポーション⇔通貨」の交換は成立します。
それはなぜか?
通貨は一定の価値を持っており、なにと交換するにしても使えるからです。
つまり、通貨はなにかを売買するための決済手段であり、皆が共通して価値を認知している通貨を交換の中心とすることで、商売は成立し経済が回るのです。
通貨に対する信用とは
ではこの通貨ですが、実は信用がなければ通貨として成り立ちません。
たとえば紙幣ですが、これは言ってしまえばタダの紙切れ。
だというのに、現代ではほぼすべての人が価値あるものとして、売買に使います。
それはなぜか?
これは、国家がその価値を保証しているからに他なりません。
もしこれを誰か知らない人が作り、紙幣として使おうとしても、その人に対する信用がないので、通貨として通用しませんよね?
ただの紙切れと認識されるわけです。
ゆえに、国家への信用が通貨たる絶対条件であり、それがあるからこそ、国の特権として通貨の流通量や金利を調整し、経済がコントロールできるのです。
ファンタジーにおける通貨とは?
ここまで、現代の紙幣に対して語りましたが、紙幣を印刷する技術のないファンタジー世界や古い時代においては、通貨には金銀銅などが使われます。
これらは、全世界共通で一定の価値があると認知されているためです。
ただ、この価値感については国や地域によって微妙に異なります。
たとえば、ある国では銀に対して金のほうが10倍の価値を持っているという共通認識があったとしても、別の国では銀に対して金は50倍の価値を持っている場合もあるのです。
これによって、レートというものが存在するのです。
これは紙幣による経済でも同様。
為替に関する解説は↓
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税というシステム
税というシステムは、あまり深く考えられなことが多いですが、国や領主の統治を支える根幹なのです。
なぜなら、国の公共事業や社会保障は税でまかなっているためで、これはファンタジー世界の国々でも変わりません。
しかしただいたずらに重税を国民に課せば、民の暮らしは苦しくなって経済は回らなくなり、最悪逃げ出すかもしれません。
逆に少なくすれば、国の政策の規模は縮小せざるを得なくなるわけです。
他にも多くの税があり、貿易の関税なども国家間の対立が深まったりするリスクがあるので、この税というシステムのバランスが非常に重要なのです。
つまり通貨というのは、この税というシステムを導入するのにも欠かせないものとなっているのです。
税制の詳細については、↓を参考にしてみてくださいね
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ファンタジー世界における通貨
さきほども説明しましたが、よくあるファンタジー世界でも通貨は使われるでしょう。
武器やアイテムの購入、宿泊代など。
ここで注意すべき点があります。
もし、この通貨のシステムに重きを置かない物語を書くのであれば、通貨は全世界共通にしてレート変動などの概念を入れない方が良いでしょう。
その方が混乱を生まずに済むからです。
たとえば、ゲームのファイナルファンタジーやモンスターハンターなどでも、基本的にお金の種類は一種類だけですよね?
ただし、もしなにかしらのサスペンス要素や胸躍るイベントを生み出したいのであれば、この通貨のシステムを利用することを僕は強く推奨します。
かつての仮想通貨バブルが多くの人の注目を集めたことがそれを証明しているので。
まとめ
通貨について語るだけだったのに、意外とたくさんありましたね。
もしこれを面白いと思えたなら、ぜひ創作活動の参考にしてほしいと思います。
・通貨はなにかを売買するための決済手段であり、皆が共通して価値を認知している通貨を交換の中心とすることで、商売は成立し経済が回る
・国家への信用が通貨たる絶対条件であり、それがあるからこそ、国の特権として通貨の流通量や金利を調整し、経済がコントロールできる
・通貨というのは、税というシステムを導入するのにも欠かせないものとなっている
今回の参考文献↓
↓で「金融」についても解説しているので、続けてどうぞ👍
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