みなさまご機嫌よう。
高美濃四間です!
今回はファンタジーにおける「行商人」について語りますよ!
ファンタジー小説を書く方なら馴染みがあるかと思いますが、彼らがどういう存在なのか、どのようにして利益を得ているのか、解説しますのでぜひ最後までお付き合いください。
↓こんな方におすすめ
・行商人について知りたい
・自作小説で行商人を登場させたい
・より魅力的なファンタジー小説を書きたい
<参考書籍>
<BGM>
ファンタジー経済の作り方|物語の世界観設定に使える「行商人」の知識
まずは商人という職業ですが、これには様々な種類があります。
職人や露天商など、現代社会で商売をしている人も商人ですね。
そこで今回スポットを当てるのは「行商人」。
ファンタジー作品には比較的よく登場する人気職業ですが、これを具体的に説明できる人はそう多くないのではないでしょうか?
行商人は基本的に、都市で品物を仕入れて村を回って品物を売り、その差益で稼ぐという「旅する商人」なのです。
このように、様々な地域の情報を持っていることから、創作では世界観を作る上で登場することが多いのです。
ちなみに、狼と香辛料の主人公も行商人でした。
国の発展を担う
行商人は国の発展に必要な職業です。
交易によって都市には大量の品物が集まり、それらを村や町などの必要な人々の元へ届けるのが行商人だからです。
また、行商人は多くの町を行き来するため、様々な情報を得ることになり、それを旅先で情報共有することによって、世情を広めるという重要な役割も持っているのです。
ちなみに、この情報共有の場となるのは「酒場」である場合が多いです。
↓の記事で酒場について解説しているので、良ければ参考にしてみてくださいね。
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つまり、ファンタジー世界の民からすれば、行商人は都市と町の売買ルートであり、社会と繋がる頼みの綱。
それとは逆に、村の名産品などを都市へ運んだりして貧しい村の発展に一躍買ったりもします。
旅する商人
行商人は、旅する商人でもあるため、都市や町を行き来する間で山賊や魔物に襲われたりする危険性もあります。
そのため、傭兵を雇う必要があったり、様々なアイテムを準備しておく必要があるのです。
はたまた、迷い込んだ洞窟の奥で鉱脈を発見したりして、旅の途中で商品を現地調達することもあるかもしれません。
まるで冒険者のようでもあり、これこそ彼らが主人公になりうる理由なのでしょう。
旅に必要なもの
ついでに、旅に必要不可欠なアイテムについて、挙げておきます。
・武器
→ 何者かに襲われたときの護身用に必要。資金に余裕があれば、傭兵を雇うのもありでしょう。
・水や食料
→ 旅は数日かかり、野宿することも多いはず。食糧は干し肉などの日持ちするものが良いでしょう。
・発火具
→ 夜の活動に必要不可欠。火を点けるための火打石やたいまつなど、その世界の設定に合わせたアイテムを用意するのがおすすめ。
・地図
→ あると便利
・資金
→ 大金を持ち歩くのは危険なので、金融機関で金を預けてきたり、為替商で証書を発行してもらったりして、必要最低限が良いでしょう。
「為替」については、↓の記事をご参照ください。
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また、道中で倒したモンスターの素材や鉱石類などは換金用に持っていくと良いです。
ゲームなどでは、モンスターから直接お金が手に入りますが、それを小説でやるとリアリティがないので。
ファンタジーに活かすには
ここまでで行商人の理解が深まったかと思いますが、物語で主人公の職業になりやすい冒険者よりも、魅力的に感じたのではないでしょうか?
リアリティや生活感を求めるのなら、断然良いですよね。
そしてこの行商人、あらゆるドラマを生み出せる要素があるのです。
なぜなら、彼らは定期的に一定のルートを移動するので、顔なじみの村人や商人などがいて、意外と顔が効くようになるのです。
それによって、独自の人脈が生まれ、時には裏社会や上流階級との繋がりも……
また、都市と地方とを繋ぐという重要な役割を担っているため、商人としての力も増しやすいです。
そんな商人の裏の事情にも着目してみると、非常にドラマ性に富んだ職業と言えるでしょう。
・商人は利益を重視する
・悪徳商人がよく生まれる
・政治家の陰謀に加担することも
まとめ
今回は、ファンタジーの人気職業である行商人について語りましたね。
・ファンタジー世界の民からすれば、行商人は都市と町の売買ルートであり、社会と繋がる頼みの綱。
・旅する商人でもあるため、危険と隣り合わせであり、まるで冒険者のようでもある。
・独自の人脈が生まれ、時には裏社会や上流階級との繋がりも持ったりする
このように、魅力的な職業である行商人、ぜひとも創作に活用してみてくださいね!
<参考書籍>
また、『信長と征く』という小説は、商人が主人公で知識チートを駆使する物語なので参考になりますよ。
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