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ファンタジー経済の作り方|物語の世界観設定に使える「為替」の知識

ファンタジー現代学

みなさまご機嫌よう。

高美濃四間です!

 

今回も前回に引き続き「金融」に関する内容で、「為替(かわせ)」について解説していきたいと思います。

難しそうという印象を持った方、安心してください!

もちろん本格的な為替の説明というよりも、ファンタジーの世界観設定にどう活かすかという点を解説しますので、安心してついてきてください。

 

<参考文献>

ゲームシナリオのためのファンタジー解剖図鑑

現代知識チートマニュアル

狼と香辛料

 

<BGM>

デジタルの中の冒険者 @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL

 

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ファンタジー経済の作り方|物語の世界観設定に使える「為替」の知識

為替の解説をする前に、もし前回の「金融」に関する記事を読まれていない方は、先に読んでおくことをおすすめします。

ファンタジー経済の作り方|物語の世界観設定に使える「金融」の知識
金融は、金銭を基軸としたの取引全般であり、ファンタジー世界でも非常に重要な要素

 

ではまず、為替とはなんでしょうか?

為替とは基本的に、金融機関の決済システムの一つで、異なる土地間での通貨のやりとりを証書や手形などで行うものです。

と言っても難しいですよね……

ですので、今回は馴染みのある外国為替で説明します。

 

為替とは?

国家間など、異なる経済圏を移動する際は、通貨の交換が必要になりますよね?

たとえば……

 

日本で100万円を現金で持っているとします。

しかし商売の取引上、アメリカにこの100万円を持って行かないとならない。

このとき活躍するのが為替です。

日本の金融機関(ここではファンタジーでも共通するように、「為替商」と呼ぶことにします)に100万円を渡し、100万円に相当する証書を発行してもらいます。

そして、アメリカへ行ってから為替商でその証書を渡し、100万円に相当する1万ドル(今回のレートは1ドル/100円とします)を受け取ることができるのです。

 

これで大金を持ち運ぶことなく、遠方の地で100万円が使えるようになりました!

つまり為替とは、安全で効率的に資金を運べる決済手段なのです。

 

この決済システムは、ファンタジーでも利用でき『狼と香辛料』で主人公が利用していました。

 

信用

為替も金融取引ですので、やはり信用が大事です。

現金を渡して発行してもらった証書が実は偽物だったら、移動先で現金化できませんし、そのときにはもう預けたお金はだまし取られていますね。

ゆえに、現金を預ける為替商の信用が重要になってくるわけです。

 

しかしファンタジー世界だと、信用の判断が難しい場合もあるので、単純な現金での両替システムだけ導入してもいいかもしれません。

 

そういえば、『現代知識チートマニュアル』という書籍に書いてありましたが、為替商のバックに教会がつくことで信用を得るという方法もあるようです。

なにかドラマが生まれそうですね!

 

レート

レートとは、価値の異なる地域における物と物との交換比率です。

 

たとえば、先ほどの例でのドルと円のレートは「1ドル/100円」でしたね。

このように、異なる経済圏などではレートが存在しているわけなのですが、実はこのレート、変動するのです。

その理由は、国内の経済状況や国際情勢など様々。

円高や円安というのは、このためなんですね。

 

最近のドル円のレートは、1ドル105~110円くらいの値動きが多いです。

これが戦争の懸念などにより地政学的リスクが上がると、安全通貨と認識されている円が買われて、1ドル104円になったり(円高)、新型コロナ感染拡大初期のような経済低迷による現金不足の時勢になると、世界の基軸通貨であるドルに交換されやすいため、1ドル112円(円安)になったりするのです。

 

為替や両替で儲けるには?

では、そんな為替商や両替商ですが、どのようにして儲けるのでしょうか?

 

手数料

まずは取引で手数料をとることです。

ただし、大きな金額を取るわけにはいかないので、大前提として多数の顧客に取引をしてもらわなければなりません。

ファンタジー世界で経済の発達していない町などでは、これだけで生計を立てるのは厳しそうですね。

 

豊富な資金力を活かす

為替商や両替商は、両替や現金の引き渡しなどのために、大量の資金を持っている必要があります。

そのため、豊富な資金力がある場合が多い。

これを活かして、融資や投資などで儲けることも可能なわけです。

これぞ金融って感じですね笑

 

レートによる差益

実は、レート変動を利用して儲けることも可能です。

 

たとえば、10000円で100ドルに交換したとします。

このときのレートは、「1ドル/100円」。

その後、為替レートが変動し円安ドル高による、レートが1ドル/110円になったとします。

すると、所持していた100ドルを円に両替すると、11000円になりました。

つまり、円高でドルを買った後、円安となったことでドルの価値が上がり、儲かったのです。

 

ただし、現実世界では大きなレート変動というのは、稀なのでFXなどはレバレッジをかけた証拠金取引によって大きな損益を出しています。

 

ファンタジーで活かすなら

さて、それではお待ちかね!

今まで説明してきたことをファンタジーに活かすにはどうするかですが、レート変動のシステムを活用するのが面白いかなと思います。

ファンタジー世界での価格変動に重きを置いた設定を作ってみると……

 

たとえば、Aという町でミスリル鉱石1個の価格が10000ギルだったとします。

しかしBという町では12000ギルが相場。

これをAの町で10個買い、Bの町で売れば、20000ギルの儲けとなりますね。

さらに作り込むなら、Aという町で使われている通貨がギルで、Bという町で使われている通貨がゼニーだとすると、為替レートを考慮する必要があります。

上記の例だと、ギル高ゼニー安のときに取引した場合、利益が増えそうですね。

 

このように物語の世界観は自由に作ることができ、レートも自由に設定することができるのです。

これは特に、ファンタジー世界においては強みです。

ぜひとも活かしてみてくださいね!

 

まとめ

今回は為替と両替、レート変動などについて解説しましたね。

 

・国家間などの異なる経済圏を移動する際、通貨の交換が必要になる。これを安全に効率よく行えるのが為替。

・為替も金融取引なので、信用が大事。

・レートとは、価値の異なる地域における物と物との交換比率であり、あらゆる理由によって日々変動する。

 

創作は自由です。

このレート変動を上手く世界観に組み込み、よりドラマチックな物語を作ってくださいね。

 

<参考文献>

ゲームシナリオのためのファンタジー解剖図鑑

現代知識チートマニュアル

狼と香辛料

 

「鉱石類」の解説に続きますので、続けてどうぞ↓

ファンタジー経済の作り方|物語の世界観設定に使える「○○鉱石」の知識
鉱物資源は、有限な採掘量、希少性、国際的な共通認識によって、資産、商品、通貨としての価値を持つ非常に魅力的なアイテム

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